警備業界M&Aコラム

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警備業界に強いM&A仲介会社の選び方|4つのチェックポイントと相談時の注意点

M&A基礎知識
警備業界に強いM&A仲介会社の選び方|4つのチェックポイントと相談時の注意点

なぜ警備会社のM&Aでは仲介会社選びが特に重要なのか

警備業界には特有の論点が多く、業界を理解していない仲介会社に依頼すると、成約の可能性や条件面にも影響することがあります。警備業のM&Aに特有の論点は、警備業認定(許認可)の取り扱い、隊員の雇用と定着、元請け契約の継続性、法定教育記録の整備、指令系統・シフト体制の引継ぎなど多岐にわたります。

業界を理解していないM&A仲介会社に依頼した場合、デューデリジェンスの段階で想定外の指摘を受けたり、買い手候補の選定にミスマッチが生じたり、成約後に隊員の離職が発生したりするリスクがあります。

M&A仲介会社が業界を知っているかどうかで、適切な買い手とのマッチング、条件交渉の精度、成約後のスムーズな引継ぎまで、すべてに差が出てくるのが実務上の実感です。


M&A仲介会社を選ぶ4つのチェックポイント

ポイント1:警備業界での仲介実績があるか

まず確認したいのが「警備会社のM&Aを仲介した経験があるかどうか」です。警備業界の商慣行や業界構造を理解している仲介会社であれば、隊員の定着率がどのように評価されるか、元請け比率がなぜ重要なのか、どのような買い手候補が現実的かといった判断を的確に行えます。

初回の面談で、「過去に警備会社のM&Aを仲介した経験がありますか?」と率直に聞いてみてください。その回答の具体性で、業界への理解度はおおよそ判断できます。

ポイント2:許認可・隊員承継などの業界固有の論点を理解しているか

警備業のM&Aでは、許認可の取り扱い、隊員の離職防止策、法定教育記録の整備状況など、業界特有の論点を仲介会社が理解しているかどうかが極めて重要です。

たとえば、株式譲渡であれば警備業の認定を受けている法人自体は変わらないため、原則として認定は維持されます。一方、事業譲渡では認定そのものを譲受会社に引き継ぐことはできず、譲受会社が認定を持っていない場合は、新たに認定を受ける必要があります。この違いを正確に理解していない仲介会社では、スキームの選定段階で判断を誤るリスクがあります。

初回面談で「許認可の引継ぎはどう進めますか?」と質問してみてください。業界を理解している仲介会社であれば、スキーム別の違いや実務上の手続きについて具体的に説明できるはずです。

許認可の取り扱いについて詳しく知りたい方は「警備業のM&Aで許認可はどうなる?」もあわせてご覧ください。

ポイント3:料金体系は明確か

M&A仲介会社の料金体系は会社ごとに大きく異なります。確認すべき主なポイントは、着手金の有無(相談やアドバイザリー契約の段階で費用が発生するか)、中間金の有無(基本合意の時点で報酬が発生するか)、最低報酬額の設定(成約時に支払う最低額はいくらか)、成功報酬の算出基準(譲渡価格ベースか、総資産ベースか)です。

検討段階で費用がかかるかどうかは、相談のハードルに直結します。完全成功報酬制(成約しなければ費用が発生しない)のM&A仲介会社であれば、「まだ決めていないが、まず話を聞いてみたい」という段階でもリスクなく相談を始められます。

警備会社M&Aを専門とするSECURITY BRIDGEでは完全成功報酬制を採用しており、着手金・中間金は発生しません。これは、検討段階の経営者が費用面のリスクを気にせず相談できる環境を整えるためです。

ポイント4:担当者は最初から最後まで同一か

M&A仲介会社の中には、営業・実務・PMIを分業制で運営している会社もあります。分業制には組織的な効率性がある一方で、「最初に話した担当者と、実務を進める担当者が異なる」という事態が起きることがあります。

警備会社のM&Aでは、現場の事情や経営者の想い、隊員との関係性を深く理解した担当者が一貫して対応することが望ましいと考えています。担当が途中で変わると、現場の文脈が共有されず、買い手への説明や条件交渉にも影響が出る可能性があります。

「担当者は最初から成約まで変わりませんか?」という質問は、面談時に確認しておくことをお勧めします。


仲介会社に最初に聞くべき3つの質問

M&A仲介会社に初めて相談する際、以下の3つの質問をすることで適性を判断しやすくなります。

1.「警備業界のM&Aを仲介した実績はありますか?」

業界への理解度を確認するための最も直接的な質問です。実績がある仲介会社であれば、過去の案件における業界固有の論点や注意点について具体的に語れるはずです。

2.「着手金や中間金はかかりますか?」

料金体系の透明性を確認する質問です。検討段階で費用が発生する場合、「やっぱりやめたい」と思ったときにも金銭的な負担が残ります。完全成功報酬制であれば、成約に至らなかった場合に費用は発生しません。

3.「担当者は成約まで変わりませんか?」

専任制か分業制かを確認する質問です。警備業界では、現場の実情を理解した担当者が一貫して対応することで、交渉の精度や成約後の引継ぎの質が変わってきます。


複数の仲介会社に相談するメリットと注意点

M&A仲介会社を選ぶ際は、1社だけで決めるのではなく、3社程度に相談して比較検討することをお勧めします。

複数社に相談することで、各社の提案内容や担当者との相性を比較でき、自社に合った仲介会社を見極めやすくなります。また、複数の視点から自社の評価を聞くことで、企業価値に対する理解も深まります。

一方で注意すべき点もあります。情報管理の徹底として、M&Aの検討は秘密裏に進めるのが原則です。複数社に相談する場合は、秘密保持の取り扱いを事前に確認し、必要に応じて秘密保持契約(NDA)を締結するなど、情報管理を徹底することが重要です。初回相談の段階では匿名で概要を伝えるだけでも十分であり、信頼できると判断した段階で詳細を共有すれば問題ありません。また、従業員や取引先には相談していることを伝えないことも重要です。検討段階で社内外に情報が漏れると、不安やうわさが広まり、かえって事業に悪影響を及ぼすリスクがあります。

M&Aは経営者にとって重要な決断です。だからこそ仲介会社選びの段階で時間をかけて比較検討し、「この人に任せたい」と思える相手を見つけることが、結果的に良い成約につながります。


まとめ

警備業界には許認可・隊員の雇用・元請け契約など固有の論点が多いため、業界を理解しているM&A仲介会社を選ぶことが成約の質に直結します。M&A仲介会社を選ぶ際は、業界実績・業界知見・料金体系・担当制の4つのポイントを確認することでミスマッチを防ぎやすくなります。

仲介会社選びで迷ったら複数社に相談して比較検討することが有効です。ただし情報管理には十分な注意が必要です。「話してみて、この人なら会社を任せられると感じるかどうか」最終的にはそれが大切な判断基準になります。

よくある質問

Q. 仲介会社に相談したら、必ず売却しなければなりませんか?
そのようなことはありません。初回のご相談は「情報を集める」段階であり、相談した結果「今は時期ではない」と判断されるケースも多くあります。相談すること自体にリスクはなく、選択肢を整理するための第一歩として気軽にご活用いただけます。
Q. 地方の警備会社でも対応してもらえますか?
対応可能なM&A仲介会社は多く、所在地が地方であることが相談のハードルになることはありません。地方の警備会社には地域密着の強みがあり、エリア拡大を目指す買い手にとって魅力的な候補になるケースも少なくありません。
Q. M&Aは相談から成約までどのくらいかかりますか?
一般的には6ヶ月〜10ヶ月が目安です。ただし、売り手側の準備状況や買い手とのマッチング、条件交渉の進捗によって前後します。SECURITY BRIDGEの仲介実績では、約2ヶ月で成約に至ったケースもあります。事前に決算書や資料を整理しておくことで、スムーズに進みやすくなります。

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